ビジネスで成功するにはどうしたらいいだろうかと、たくさんの本を読んで勉強しています。
『金持ち父さんの投資ガイド 上級編』を読んでいるだけでは記憶になかなか残りにくいため、インプットした知識を整理して、
- 「読んで勉強になったこと」
- 「理解が及ばず、さらに勉強をしなくてはいけないこと」
を感じたままに書き留めています。
とても勉強になりましたので、書評・要約のようにまとまっていないかも知れませんがご紹介いたします。
目次
『金持ち父さんの投資ガイド 上級編』とは?
| 読みやすさ | |
|---|---|
| 専門性 | |
| 役立ち度 |
- 著者:
- 出版社:筑摩書房
- 発売日:2002/3/21
- ページ数:320ページ
【目次】
- 第2ステージ どのタイプの投資家になりたいか?
・第1章 90対10の謎を解く
・第2章 金持ち父さんによる投資家の分類
・第3章 ゆっくりと金持ちになる方法
・第4章 金持ちになるまで昼間の仕事は続ける
・第5章 起業家精神を持とう - 第3ステージ しっかりしたビジネスを作り上げる
・第6章 なぜビジネスを起こすのか?
・第7章 B-Iトライアングルとは何か? - 第4ステージ 洗練された投資家になる
・第8章 洗練された投資家の考え方
・第9章 投資を分析する
・第10章 究極の投資家になるために
・第11章 あなたも億万長者になれる
・第12章 金持ちはどうして破産するのか? - 第5ステージ 富を還元する
・第13章 「お返し」をする用意はできているか?
『金持ち父さんの投資ガイド 上級編』は、『金持ち父さん貧乏父さん』シリーズの第3弾で、「上級編」であり、実践的な投資の知恵が記載されています。
本書は投資の第2・3・4・5ステージが記載されており、第1ステージは、『金持ち父さんの投資ガイド 入門編』に記載されています。
初級編と違い、徐々に起業家精神に重点が置かれていきます。
この本は次のことを教えてくれます。
- 投資のリスクを少なくする方法
- 金持ち父さんによる、投資家の持つ「十のコントロール能力」
- 給与所得を不労所得・ポートフォリオ所得に変えるにはどうしたらいいか
- 究極の投資家になる方法
- アイディアを百万ドルの価値のあるビジネスに変えるには
- 今、多くの人がなぜ、どのようにして破産に追い込まれるのか。
『金持ち父さんの投資ガイド 上級編』を読んで勉強になったこと

『金持ち父さんの投資ガイド 上級編』は、経済リテラシーを高めるための考えが記載されています。
第2ステージでは、投資家を5つのタイプに分けて説明しているので、どのタイプを目指すのかを読者が自分で決めることができます。
第3ステージでは、しっかりとしたビジネスを起こすために必要な基本構造を表した「B-Iトライアングル」について説明しています。
第4ステージでは、究極の投資の形である「投資を作り出して人に売ること」、つまりは「会社を起こして株式を公開すること」を取り上げています。
第5ステージでは、富を還元することについての教えであり、いちばん重要なステージだと著者は強調しています。
章ごとに重要なところをまとめさせていただきます。
第1章 90対10の謎を解く
90対10の「お金の法則」:十パーセントの人間がつねに九十パーセントのお金を儲ける。
このような金持ちの思考パターンを身につける必要があり、ビジネスオーナーとしてではなく個人として投資をするから金持ちになれません。
そのため、アイディアを資産に変え、資産を買ってくれる資産を作るしかありません。
第2章 金持ち父さんによる投資家の分類
金持ち父さんは、投資家に必要な10のコントロール能力があると言います。
【10のコントロール能力】
- 自分自身
- 収入と支出、資産と負債の比率
- 投資の管理方法
- 税金
- 売買のタイミング
- ブローカーを通してび取引
- EーTーC(形態・タイミング・特質)
・E entuty ビジネスをどのような形で行うか 法人化 個人事業か
・T timing 税金・会計年度のタイミング
・C characteristic 収入の特質 不労所得 勤労所得 - 契約条件
- 情報へのアクセス
- 富の還元、慈善行為、富の再分配
適格投資家は、大金と資産を持っているだけ、どのコントロール能力も有していません。
専門投資家は、ファンダメンタル投資とテクニカル投資ができるアウトサイド投資家で、①・②・⑤のコントロール能力を有します。
洗練された投資家は、投資能力の他にと「法律」を武器にしており、①・②・④・⑤・⑥・⑦のコントロール能力を有します。
インサイダー投資家は、投資を作り出すことができ、①〜⑨のコントロール能力を有します。
究極の投資家は、投資を売りつけることができ、①〜⑩のコントロール能力を有します。
第3章 ゆっくりと金持ちになる方法
金持ち父さんは「自分にも買えなかった。私のビジネスがその資産を買った。」と言います。
税金が総所得か純所得にかかるかの問題になり、会社の税引き前のお金で資産を買うことができます。
第4章 金持ちになるまで昼間の仕事は続ける
学ぶために働き、アフターファイブで自分のビジネスを始め、以下のスキルを磨きます。
- コミニュケーション
- リーダーシップ
- チームを作る
- 税法
- 会社法
- 証券法
第5章 起業家精神を持とう
企業家として成功するために必要な個人的資質を伸ばす必要があります、
- 洞察力:他の人に見えないものを見る
- 勇気:疑いや迷いに負けない行動力
- 想像力:枠を破って自由に考える
- 批判に耐える力:成功した人間は批判される
- 充足を先送りにする力 長い時間かけて大きな見返りを得るために今すぐ見返りを得たいという欲求を抑える。
第6章 なぜビジネスを起こすのか?
ビジネスを起こす理由は以下の通りになります。
- 常に豊富なキャッシュフローを得るため
- 立ち上げたビジネスを売るため
- 立ち上げたビジネスの株式を公開するため
第7章 B-Iトライアングルとは何か?
BーIトライアングルとは、3つの柱で構成されており、「使命・チーム・リーダシップ」の能力のことです。
ビジネスに関する以下の管理を徹底することで、磨かれます。
- キャッシュフローの管理
- コミュニケーションの管理
- システムの管理
- 法律面の管理
キャッシュフローの管理
ビジネスにはキャッシュフローの状態を改善しなければなりません。
- 手元にある現金を最大限に効率よく使うために、投資プランを立てる
- 取引銀行に借入枠を設けておく
- 流動比率(最低、流動資産:流動負債=2:1)
- 当座比率(最低、換金できる流動資産:流動負債:1:1)
- 適切な社内管理システム
コミュニケーションの管理
ビジネスに流れ込んでくるお金の量は、外部へ流れ出るコミュニケーションの量と正比例する。
- セールス
- マーケティングシステム
- 広告
- 交渉
- 人前での話し方
- ダイレクトメールによる宣伝
- セミナーの開き方
- 資金調達
システムの管理
ビジネスの効率を最大限上げるために必要なシステムを構築しなければなりません。
【オフィスの日常業務】
- 通常の電話およびフリーダイヤル
- 郵便物の受取と開封
- 事務用品、事務機器の購入とメンテナンス
- FAXとメール
- 出荷、入荷の取り扱い
- データのバックアップと保管
【製品開発システム】
- 製品開発とその法的保護
- パッケージ開発と付属印刷物の作成
- 製造方法と製造プロセスの開発
- 製造原価計算、入札プロセスの開発
【製造および棚卸しシステム】
- 仕入れ先の選定
- 製品またはサービスの保証内容の決定
- 製品またはサービスの価格の設定
- 製品の追加生産プロセスの設定
- 製品の受取と在庫の保管
- 実地棚卸高と帳簿残高の照合
【注文処理システム】
- 受注とその記録 郵便 FAX メール オンライン
- 注文品の完成と梱包
- 注文品の発送
【代金請求と売掛金システム】
- 顧客への請求書送付
- 注文代金の受取と、顧客への与信 現金 クレジット 小切手
- 不履行になった債券の取り立て
【顧客サービスシステム】
- 納入商品の返品手続きと代金の払い戻し
- 顧客からの苦情への対応
- 欠陥品の交換、そのほかの保証サービス
【買掛金システム】
- 購買手続とそのために必要な承認
- 購入した消耗品や棚卸資産の支払い手続
- 小口現金
【マーケティングシステム】
- マーケティングの全体プラン作成
- 販売促進グッズの企画と製造
- 先行きの見通し
- 広告プランの作成
- 広報プランの作成
- ダイレクトメールのプランの作成
- データベースの作成とメンテナンス
- ウェブサイトの作成とメンテナンス
- 販売データの分析と追跡調査
【人事システム】
- 雇用手続と雇用契約
- 従業員教育
- 給与支払方法と福利厚生プラン
【一般会計システム】
- 日、週、月、四半期、年次報告書などの会計プロセスの管理
- 将来必要になったときに借入が確実にできるような資金管理
- 予算編成
- 給与に関する所得税と源泉徴税支払の報告
【全般的な企業システム】
- 契約の交渉、立案、履行
- 知的財産の開発と保護
- 保険の必要性とその管理
- 行政組織への税金の申告と納付、納税計画
- 記録の管理と保管
- 投資家、株主との関係保持
- 法的安全生の確保
- 事業拡張の計画と管理
【物理的スペースの管理システム】
- 電話、電気システムのメンテナンスと設計
- 利用許可と料金の計画
- 営業許可
- 物理的安全生の確保
法律面の管理
法律に従ってビジネスをしなければならないが、自分で学ばないと教えてくれないことばかりである。
【会社全般】
- 会社形態の選択
- 売買契約
- 営業許可
- 法規の遵守
- オフィスの賃借、購入契約
【消費者関係の法律】
- 販売条件
- ダイレクトメール
- 製造物責任法(PL法)
- 広告の真正に関する法律
- 環境保護法
【契約】
- 納入者との契約
- 卸売業者との契約
- 従業員との契約
- 統一商事法典
- 保証
- 管轄
【知的財産】
- 職務上著作の契約
- 守秘義務
- 著作権
- 特許権
- 商標権
- 知的財産の使用許諾
【労働法】
- 人事労務管理
- 労働契約
- 労働争議
- 労働者の補償
【証券と債務証券】
- 設備、機器のリースや購入
- 金銭消費賃借契約書
- 私募
- 新規公開株式
【株主関係】
- 定款等
- 取締役会の権限
- 株式発行
- 合併、買収
- 企業分割
第8章 洗練された投資家の考え方
10のコントロール能力の
洗練された投資家は、投資能力の他にと「法律」を武器にしており、①・②・④・⑤・⑥・⑦のコントロール能力を有し、それを身につけなければなりません。
①自分自身
②収入と支出、資産と負債の比率
④税金
⑤売買のタイミング
⑥ブローカーを通してび取引
⑦EーTーC(形態・タイミング・特質)
・E entuty ビジネスをどのような形で行うか 法人化 個人事業か
・T timing 税金・会計年度のタイミング
・C characteristic 収入の特質 不労所得 勤労所得
第9章 投資を分析する
投資をする場合、以下のデータを3年分集めて、解析します。
- 売上利益率=売上総利益/売上高=(売上高ー売上原価)/売上高:高い方がいい
- 営業利益率=EBIT税引前金利控除前利益/売上高:高い方がいい
- 営業レバレッジ=貢献利益/固定費=(売上総利益ー変動経費)/固定費:高い方がいい
- 財務レバレッジ=総資本/株主資本=(有利子負債+株主資本)/株主資本:低いほうがいい
- 総レバレッジ=財務レバレッジ×営業レバレッジ:通常5以下を維持している
- 負債比率=総負債/総株主資本
- 当座比率=当座資本/流動負債
- 流動比率=流動資本/流動負債
- 株主資本利益率=純利益/株主資本
- キャッシュオンキャッシュリターン=現金回収額/自己資本
- デューデリッシュ=資産を買う前に行う調査・適正評価
第10章 究極の投資家になるために
【10のコントロール能力】
- 自分自身
- 収入と支出、資産と負債の比率
- 投資の管理方法
- 税金
- 売買のタイミング
- ブローカーを通してび取引
- EーTーC(形態・タイミング・特質)
・E entuty ビジネスをどのような形で行うか 法人化 個人事業か
・T timing 税金・会計年度のタイミング
・C characteristic 収入の特質 不労所得 勤労所得 - 契約条件
- 情報へのアクセス
- 富の還元、慈善行為、富の再分配
究極の投資家は、投資を売りつけることができ、①〜⑩のコントロール能力を有します。
IPO(Initial Public Offering:新規公開株)を実施し、株を投資家に売り出して、証券取引所に上場できるようになると、究極の投資家になれます。
第11章 あなたも億万長者になれる
億万長者になるためには、IPOを行います。
IPOをなぜ実施するのかを行うのかは以下の理由があります。
- もっとお金が必要だから
- 市場占有率上げるため
- ほかの会社を獲得するために自社株を使いたいから
- 支配権を失うことなく、会社を売りたいから
- 遺産相続のため
- 金持ちになってほかに投資するため
IPO前に実施しておく社内整理は以下のことが取り上げられています。
- チームの中の誰がこれまで会社を動かしてきたか
- あなたはどのくらいの部分を売りたいと思っているのか
- 株式を公開するつもりの会社にはきちんと文章化され、よく練られたビジネスプランがあるのか?
- 買い手は誰か 市場規模は 会社の製品が市場でどれくらい成長する可能性があるか
- 取締役会あるいは顧問団のメンバーは誰か
- 財産となるものをもっているのか
- 人に話せるようなすごい話を持っているのか
- 情熱を持っているか
第12章 金持ちはどうして破産するのか?
金持ち達が破綻する理由は以下の理由です。
- お金のない家庭で育った人はお金の扱い方を知らない
- 人がお金を手にした時に感じる過度な幸福感は麻薬によって精神が高揚した状態に似ている
- お金が入ると友人や親戚が近づいてくる傾向
- 教育と経験を伴っていない
- お金を失うことに対する恐怖が増す
- いい支出と悪い支出がわからない
第13章 「お返し」をする用意はできているか?
寄付などで社会に還元するためには、ビジネスで成功しなくてはいけません。
また、社会還元はビジネスを通してもできます。
『金持ち父さんの投資ガイド 上級編』を読んで今後勉強すべきこと

『金持ち父さんの投資ガイド 上級編』以外にも、金持ち父さん貧乏父さん関連の書籍は、たくさん出版されていますので、それらを読んでみます。
『金持ち父さん貧乏父さん』
『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント』
『金持ち父さんの投資ガイド 入門編』
『金持ち父さんの子供はみんな天才』
『金持ち父さんの若くして豊かに引退する方法』
『金持ち父さんの起業する前に読む本』
『金持ち父さんの予言』
『金持ち父さんの金持ちになるガイドブック』
『金持ち父さんのパワー投資術』
『金持ち父さんの21世紀のビジネス』
まとめ
『金持ち父さんの投資ガイド 上級編』を書評・要約のようにまとまっていないかも知れませんがご紹介させていただきました。
まだまだトレーニングが必要ではありますが、少しずつ本書の内容について実践していこうと思います。
より優れた投資家になるために、色々な本を読んでみたいと思います。













