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『自分のマインドを自在に操る超投資法』を読んだ感想・勉強になった内容をまとめてみた!

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投資の勉強をするために、たくさんの本を読んで勉強しています。

『自分のマインドを自在に操る超投資法』を読んでいるだけでは記憶になかなか残りにくいため、インプットした知識を整理して、

  • 「読んで勉強になったこと」
  • 「理解が及ばず、さらに勉強をしなくてはいけないこと」

を感じたままに書き留めています。

とても勉強になりましたので、書評・要約のようにまとまっていないかも知れませんがご紹介いたします。

目次

『自分のマインドを自在に操る超投資法』とは?

読みやすさ
専門性
役立ち度
  • 著者投資家メンタリストSai(著)
  • 出版社:KADOKAWA 
  • 発売日:2020/11/27
  • ページ数:216ページ

【目次】

  • 序章 不確定な投資の世界に最新メンタリズムで最適解を!
  • 第1章 投資家が無意識に陥ってしまう「心の罠」を回避する方法
  • 第2章 僕が1ヶ月で700万円の損失を出した本当の理由
  • 第3章 「負けない」投資家に必要な3つの要素
  • 第4章 投資家メンタリストの「失敗しない」投資テクニック
  • 第5章 今後も投資家として「勝ち残る」ための処方箋

『自分のマインドを自在に操る超投資法』は、投資家メンタリストSaiの投資におけるメンタル面に関する知識が書かれた書籍です。

メンタリズムで、投資家が無意識に陥ってしまう「心の罠」を回避する方法が記載されています。

著者の「投資家メンタリストSai」は投資歴18年専業トレーダーで、YouTubeやその他オウンドメディアで過去の経験をもとにした投資の知識などを配信しマルチな活躍をしています。

『自分のマインドを自在に操る超投資法』を読んで勉強になったこと

『自分のマインドを自在に操る超投資法』では、最新のメンタリズムで分かった「失敗しない」お金の増やし方について学ぶことができます。

著者自身も大きな損失を出したことから、トレード手法を見直し、専業トレーダーとして活躍しています。

本書で重要だと思った箇所についてまとめます。

序章 不確定な投資の世界に最新メンタリズムで最適解を!

「9割のトレーダーが負けて1年以内に相場を去っていく」という有名な話ですが、「自分は9割の負けトレーダー」には入らないと思ってしまいます。

これは「レイク・ウォビゴン効果」といい、人は自分のことを平均よりも上だと考えてしまう認知バイアスが生まれてしまいます。

自分が特別だと思わずに、努力して行く必要があります。

株やFXはギャンブルだと見なされがちですが、リスクを最小限にして勝率を最大限アップさせることは可能です。

第1章 投資家が無意識に陥ってしまう「心の罠」を回避する方法

投資家が無意識に陥ってしまう「心の罠」を回避する方法として以下のことが記載されています。

  • ダニング・クルーガー効果(能力が低ければ低いほど、自分の能力を過信してしまう認知バイアス):結果を急がず、自信を持つべきタイミングを知る
  • サンクコストバイアス(回収できなくなってしまった費用を取り戻そうとする):過去へのこだわりを手放し、過去ではなく今の自分に目を向ける
  • 自己奉仕バイアス(成功した時は自分の能力だと思い、失敗した時は外的要因のせいにする):自分に原因があるという「自責思考」で考える

恐怖心・欲望・心の罠がトレードに与える影響を肌で感じるためには、リアルにトレードするしかありません。

ヘッジファンドやプロップファームで新人トレーダーの教育として使われている「スクラッチトレード」というものがあります。

「ポジションを持った後に、収支がプラスマイナスゼロになったら決済」という作業を繰り返して、習慣的にトレードすることから無駄な感情やバイアスによる失敗を防いでくれます。

第2章 僕が1ヶ月で700万円の損失を出した本当の理由

著者の収支が劇的に変わったきっかけは、手法を「逆張りから「順張り」に変えたことです。

相場には「ディスポジション効果」という、価格が上昇した時にはすぐに売り、下落した時には保有し続けるという投資心理があります。

しかし、実証分析では、価格が上昇した時に売ったものがその後に上昇し、反対に下落したものをそのまま保有するとさらに下がることが証明されていて、合理的な投資手法ではないとされています。

また、「ギャンブルの誤謬」といって、連続した偏りが起こってしまうと、確率は等しいのに関わらず、その後の確率と判断に思考の偏りが生じてしまいます。

ウィリアム・ギャンは「トレンドが下向きなときは売るに安すぎることは決してなく、トレンドが上向きなときに高すぎるということは決してない」、投資家のcisさんも「上がり続けるものは上がり、下がり続けるものは下がる」という言葉を残しています。

これらのことから順張りが合理的だと分かっていたのだが、現状維持バイアス・損失回避性によりなかなかその通りに行きません。

そのせいで1ヶ月で700万円の損失を出してしまいました。

投資をする上で一番危険な心理が「損を取り戻そうとすること」です。

これは以下のような心理が働いているからです。

  • プロスペクト理論:損失がもたらす心理的なダメージは利益の2倍以上である
  • どうにでもなれ効果:小さな失敗をしてしまったときにヤケになり、さらに失敗を重ねてしまう
  • 蟻の一穴天下の破れ:ほんの些細なことから大事が起こる

書籍・ネットに書いてある情報を脳内にインプットしたとしても、相場で勝てるとは限りません。

書籍に載っていることは大衆トレーダーに周知されている既知の情報なので、優位性はありません。

重要なのは、書籍を読んで大衆のコンセンサスが集中する場所を探して、大衆の行動を掴む「裏読み指標」にするのが正しい投資本の使い方です。

にも関わらず、著者は書籍を大量に読み漁り、どこかにトレードの聖杯がないかと躍起になって探していました。

愚直に書籍を読んで、盲目的に従ったトレードをしてはいけないと警鐘を鳴らしています。

著者はウィリアム・ギャンのギャン理論を参考にしており、その中から3つ紹介されています。

  • 充分な理由がないのに手仕舞わない
  • 値頃感で取引しない
  • 盲目的に人のアドバイスに従わない

第3章 「負けない」投資家に必要な3つの要素

負けない投資家に必要な要素として3つを挙げています。

  • 客観力
  • 少数派であり続ける
  • 合理脳

客観力

投資で勝つためには知識と経験が必要ですが、それ以上に大切なのは物事を俯瞰して見ることができる「客観力」です。

しかし、客観性を持ちなさいと言われて、急に客観力のあるトレードができるようになれません。

そこで、著者が科学的に正しい客観力を高めるコツとして2つ紹介しています。

1つ目は、トレード中に「常に誰かに見られていると想像すること」です。

最新の研究によると、誰かに見られていると想像するだけで、判断能力・認知機能が向上します。

2つ目は、「第3者として自分にアドバイスをする」です。

「サードパーソンチョイス」と呼ばれ、自分のこととして決断をしたグループは独断的で非合理的な判断が多かったのに対して、友達の決断にアドバイスをするつもりで挑んだグループは合理的な判断に基づいて後悔のない選択をすることが、エルサレム大学の実験結果からわかっています。

またウォータールー大学の実験でも、「他人へのアドバイスは的確なのに、自分のことになると間違った判断をしてしまう」ということがわかっています。

賢人と呼ばれていたイスラエルのソロモン王でさえも、自分のことについては失敗することが多かったようで、「ソロモンのパラドックス」とも呼ばれています。

少数派であり続ける

客観的に見ることはとても大事なのですが、他者に共感しすぎるのは良くありません。

他人が自分と同じく損をしていると知ると、シャーデンフロイデ(他人の不幸を喜ぶ気持ち)が湧いてしまい、本質的な問題が解決していないにも関わらず状況が良くなったと錯覚してしまいます。

みんなが欲しいと思っているときに一緒になって買っていては、投資で利益を上げることはできません。

生き残るためには常に少数派であり続けるため、バンドワゴン効果に乗らないようにするために以下のような格言が投資の世界には多くあります。

  • 大衆の一員になっているうちは勝てない、他の人とは逆のポジションを張れ
  • 麦わら防止は冬に買え
  • 友なき方へ行くべし
  • 相場師は孤独を愛す
  • 人が売るときに買い、人が買うときに売れ
  • 人の行く裏に道あり花の山

合理脳

株価・通貨が上下動する仕組みは、売りよりも買いが多ければ上昇し、買いよりも売りが多ければ下落します

直感・感情でトレードするのではなく手法を使うべきですが、手法はシンプルが良いのです。

シンプルであればあるほど、バイアスにかかりづらくなります。

また、特定のバイアスについて学んだ人は、その直後からそのバイアスの罠にかかりづらくなり、正しい選択・判断ができるようになります。

1つ1つの知識をしっかり定着させていけば、冷静な判断ができるようになり、着実にトレード技術は向上していきます。

第4章 投資家メンタリストの「失敗しない」投資テクニック

この章では具体的な投資テクニックが記載されています。

  • 監視する銘柄・通貨は「2〜3」に絞れ!:「ジャムの法則」人間は品数が多くなると決断できなくなり、思考停止になる。
  • 「チキン利食い」はしてもいい!:損失こそ限定的にしなければいけないが、利益確定は相場に合わせて柔軟に変えていかなければいけない。
  • 「押し目買い」はするな!:押し目買いは逆張りに分類され、押し目待ちに押し目なし。

失敗しないためには、「損切り」について考えなければなりません。

「損失回避の法則」が働き、得をすることよりも損をしないことを選んでしまうため、損切りがしづらい心情があります。

そのため、損切りは機械的エントリー注文時に損切りのストップ注文を入れておく」こと必要があり、「下がったときはこうしよう」と先に決めておかなければなりません。

これらのことを覚えて実践するために、トレード日誌をつけて失敗から学ぶことが大事です。

第5章 今後も投資家として「勝ち残る」ための処方箋

予期せぬ失敗して大損したときの対処法として3つ挙げられています。

  • 過去を過去の出来事だと強く意識する
  • 他の何かに没頭する
  • チャートを一定期間見ない

世界三大投資家と言われるジョージョ・ソロスは、こういったトレーダーたちに向け手、「まずは生き残れ、儲けるのはそれからだ」という言葉を残しています。

まず生き残ることが重要で、上級トレーダーは大勝ちこそしませんが大負けもしません。

『自分のマインドを自在に操る超投資法』を読んで今後勉強すべきこと

取引におけるメンタル面の強化について、もっと勉強するべきだと『自分のマインドを自在に操る超投資法』を読んで思いました。

中でも、本書の中でも紹介されていた『デイトレード マーケットで勝ち続けるための発想術』・『ゾーン「勝つ」相場心理学入門』を読んでみたいと思います。

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まとめ

『自分のマインドを自在に操る超投資法』を書評・要約のようにまとまっていないかも知れませんがご紹介させていただきました。

投資をしていくためには、まだまだトレーニングが必要ではありますが、少しずつ実践していこうと思います。

より優れた投資家になるために、色々な本を読んでみたいと思います。