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『ミネルヴィニの成長株投資法』を読んだ感想・勉強になった内容をまとめてみた!

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投資の勉強をするために、たくさんの本を読んで勉強しています。

『ミネルヴィニの成長株投資法』を読んでいるだけでは記憶になかなか残りにくいため、インプットした知識を整理して、

  • 「読んで勉強になったこと」
  • 「理解が及ばず、さらに勉強をしなくてはいけないこと」

を感じたままに書き留めています。

とても勉強になりましたので、書評・要約のようにまとまっていないかも知れませんがご紹介いたします。

目次

『ミネルヴィニの成長株投資法』とは?

読みやすさ
専門性
役立ち度
  • 著者マーク・ミネルヴィ二(著)、長尾慎太郎(監修)、山口雅裕(訳)
  • 出版社:パンローリング株式会社
  • 発売日:2013/12/14
  • ページ数:382ページ

【目次】

  • 第  1章 読むに値する序文
  • 第 2章 初めに知っておくべきこと
  • 第 3章 明確な買い場分析―SEPA戦略
  • 第  4章 価値あるものは高い
  • 第  5章 トレンドに沿ったトレード
  • 第  6章 カテゴリー、業種、上昇のきっかけ
  • 第  7章 注目すべきファンダメンタルズ
  • 第  8章 利益の質を評価する
  • 第  9章 先導株を追え
  • 第10章 百聞は一見にしかず
  • 第11章 知っている銘柄というだけで買うな
  • 第12章 リスク管理1―リスクの性質
  • 第13章 リスク管理2―リスクにどう対応して管理すべきか

『ミネルヴィニの成長株投資法』は、急成長株を上昇前に知り、仕掛ける方法を学ぶことができます。

ミネルヴィニのトレード法の驚くべき効果を証明する160以上のチャートや数多くのケーススタディと共に、世界で最も高パフォーマンスを達成した株式投資システムが示されています。

マーク・ミネルヴィ二は本書以外にも、『成長株投資の神』・『株式トレード 基本と原則』などの著書があります。

『ミネルヴィニの成長株投資法』を読んで勉強になったこと

『ミネルヴィニの成長株投資法』は、ミネルヴィ二が生み出した株式トレード法であるSEPAを学ぶことができます。

テクニカル・ファンダメンタル両面からの分析も富んでおり、成長株投資の代表的な1冊です。

本書の重要だと思ったところを、章ごとにまとめます。

第1章 読むに値する序文

株式投資で大勝するために必要な思考法・規律は、成功したい願望と勝つための戦略が必要です。

豊富な情報や具体的な戦略も実際の経験に勝るものはなく、得られた結果から学ぶ以外ありません。

情熱は学べるものではなく、楽しいことをしていてそれが得意なら、お金はあとからついてきます。

第2章 初めに知っておくべきこと

多くの人が株式市場で成功できない理由は、何が本当に上手くいくのか、並外れたパフォーマンスの本当の原因は何かを、時間をかけて調べて理解しようとしないからです。

また、ほとんどの人が並外れたパフォーマンスを達成できると本気で信じていないのです。

株式市場で成功する鍵はシステムや戦略ではなく、自分の感情をコントロールできるかです。

並外れた成功するためには、経営者のように株を扱ってトレードを行い、特定の手法に焦点を当てて専門化しなければなりません。

第3章 明確な買い場分析―SEPA戦略

SEPAトレード法では、将来に急成長しそうな選り抜き候補を見つけます。

SEPAトレード法のカギとなる基本的な特徴は5つです。

  • トレンド:トレンドは急成長の初期に見極めることができる
  • ファンダメンタルズ:売上高・利益率・利益の改善によって株価が動く
  • 上昇のきっかけ:新製品発表・許認可・トップの交代など、機関投資家の興味を引く上昇のきっかけがある
  • 買い場:上昇相場にも、低リスクな買い場で上昇を捉える機会が与えられます。
  • 売り場:資金を守るための損切り・利益を確定するための利確を見極めなければならない。

SEPAでランク付けする過程は以下の通りです。

  1. トレードテンプレートの条件を満たす
  2. 売上・利益の伸び、利益率の拡大、主要株価指数に比べてどれほど強いか、株価のボラティリティに基づいてフィルターをかける
  3. 過去の急成長株のモデルに見られるファンダメンタル・テクニカルの要素に合っているか
  4. 絞り込んだ候補リストを個別に検討して、次に上げる特徴を相対的な優先順位をつける
    ・決算報告書の売上高と利益
    ・売上高や利益のサプライズが過去にあったか
    ・EPSの上昇とその勢い
    ・売上の伸びとその勢い
    ・会社発表の業績予想
    ・アナリストによる業績見通しの修正
    ・利益率
    ・業界と市場での地位
    ・上昇のきっかけになり得るもの
    ・同一セクターの銘柄と比べたパフォーマンス
    ・株価と出来高の分析
    ・流動性リスク

第4章 価値あるものは高い

銘柄が割高か割安かといった評価は、PER(株価収益率:PER=株価÷EPS)で表現されます。

しかし、過去の急成長株を分析するとPER単独では最も役に立たない指標で、成長株のほとんどは滅多に低PERになりません。

株価が下がるのはPERが高すぎるのではなく、期待を維持できるほど十分な成長率がなかったからです。

そのため、高PERを正当化できる成長見通しの会社を見つけることが大事です。

株価は価値によって動くことではなく、人々が買い注文を出すことで動くので、需要が大事です。

第5章 トレンドに沿ったトレード

株価のサイクルは4つのステージに分けることができます。

  • 第1ステージ 底固め局面:無関心
  • 第2ステージ 上昇局面:機関投資家の買い集め
  • 第3ステージ 天井圏:機関投資家の売り抜け
  • 第4ステージ 下落局面:投げ売り

目標は最安値を買うのではなく、買った株を最短期間で自分の買値を大幅に超える株価で売ることです。

そのため、第1ステージから抜け出し、上昇を始める第2ステージの最初に買い、株価サイクルの天井に近づいた第3ステージ初めに売るのが目標になります。

第2ステージに転換したと判断する基準は以下の通りです。

  • 株価が150日と200日の移動平均線を上回っている
  • 150日移動平均線が200日移動平均線を上回っている
  • 200日移動平均線が上向きになっている
  • 高値と安値の切り上げが続いている
  • 上昇の時に急増する出来高が押し目のときには対照的に少なくなる
  • 商いを伴って下落した週よりも、商いを伴って上昇した週の方が多い

全体的な長期トレンドの中では、3〜5のベース(横ばい圏)が形成され、買い集めが目立ちすぎる時期と重なり、天井をつけます。

機関投資家の資金流出が確認されるなど、天井の兆しが見えたタイミングで利食いをして手仕舞うべきです。

第6章 カテゴリー、業種、上昇のきっかけ

会社は次のカテゴリーに分けることができます。

  • 先導株:業界で売上・利益が1〜3位で、マーケット拡大中の企業
  • 大手ライバル企業:最大手からシェアを奪える位置にいる企業
  • 機関投資家好みの銘柄:売上・配当を着実に増やす成熟企業
  • 業績回復銘柄:窮地に陥ったが業績回復してきた企業
  • 循環株:景気や商品市況に敏感な企業
  • かつての先導株と出遅れ株:先導株と同じグループだが、売上・利益の伸び率が低い企業

上昇相場の初期に、相場を主導している業界・セクターの先導株に投資をすれば、かなりのキャピタルゲインが得られます。

第7章 注目すべきファンダメンタルズ

株価が上昇トレンドを大きく下抜けするときには、会社の事業かその業界のファンダメンタルズに問題があります。

投資家が問うべきことは収益力・持続性・見通しの確かさで、これにより株価を動かす基本的要因は予想とサプライズになります。

業績予想を上回る・サプライズ決算があった会社に焦点を合わせて投資することが好ましいです。

第8章 利益の質を評価する

会社は色々な形で利益を生み出すことができます。

「販売数量の増加」「販売価格の引き上げ」「経費の削減」が利益の3大源泉ですが、経費削減・工場閉鎖などの生産性向上による業績改善は長続きせず、最終的には売上高を伸ばす以外に継続的に成長する方法はありません。

メーカーや小売業では、在庫と売掛金の分析をすることで、利益の質を評価することができます。

在庫・売掛金が増えた理由が説明されない・納得できない説明の場合、危険信号になります。

第9章 先導株を追え

先導株に注意を払っておけば、大衆の目にも明らかになる前に最高の銘柄を買っておくことができます。

急成長株の90%以上は弱気相場や調整から一足早く上放れ、最初の上昇局面では、押し目買いの機会がない強い上昇が起きます。

極端な変われすぎの指標も無視して上昇し、先導株が増えていれば相場が強い証拠です。

先導株から出遅れ株・ディフェンシブ株に資金が移動した際、相場の上昇が後期に入っているという警告かもしれません。

第10章 百聞は一見にしかず

チャートは、特定の銘柄の買い手と売り手が集まって競売をしているときに、意図した判断のぶつかり合いを、需要と供給という一目瞭然の形に単純化します。

経験豊富なトレーダーが株価と出来高を分析するのは、トレードのタイミングを計り、リスクを管理して、利益を得る確率を高めるためです。

相場を動かすのは人間の行動であり、昔も今も未来も人間の行動は変わらないので、チャートパターンはトレードの仕掛け・手仕舞いのタイミングを計るのに強力な武器です。

長期的なトレンドが第2ステージだとわかったら、適切な横ばい圏にある銘柄を探します。

ベースの左から右に向かって出来高が大幅に低下している銘柄が健全な動きで、出来高が前の押し目の半分になっている銘柄が望ましいです。

機関投資家の買い集めがされている銘柄は、出来高の減少と値幅の減少が現れます。

損益分岐点(オーバーヘッドサプライ)では振い落とし・騙しが起きやすいので、横ばい圏で値幅が最も狭い期間(ピボットポイント)で上値抵抗線を超えた新高値近くで買うことが望ましいです。

ピボットポイントは上抜けた後、押しが短期間で支持線にぶつかり、テニスボールのように反発することを確認する必要があります。

第11章 知っている銘柄というだけで買うな

最もワクワクするトレード機会とは上場後数ヶ月〜1・2年以内の株で、ほとんどの急成長株は上場して8〜10年以内に並外れた上昇局面に入っています。

しっかりと第1ベースが形成されるまで待つ必要があります。

第12章 リスク管理1―リスクの性質

長期にわたって勝つために絶対に必要な2つの要素は、「一貫性とリスク管理」です。

一貫して利益を上げ続けるためには、利益と元本を守らなければなりません。

損失が大きくなるほど取り戻すのが難しくなるので、口座資金を危険に晒すほどの金額を決して失ってはいけません。

リスク管理の基本は「損切りは早く、利は伸ばせ」です。

株価の上昇はコントロールできないが、損失を小さく抑えることは自分の選択次第です。

第13章 リスク管理2―リスクにどう対応して管理すべきか

ほとんどの投資家にとっての問題は、リターンに焦点を合わせすぎて、リスクを十分に考慮できていないことです。

自分の戦略に従うには、規律が大切です。

リターンの期待値が正であるというエッジ(優位性)は、リスク・リワード・レシオが1対1を上回る必要があります。

そのためには、平均して損失を利益よりも低い水準に抑えるために、緊急事対応策を事前に準備し、投資する前に起こりそうな全てのことについてどう対応すれば良いか考えます。

『ミネルヴィニの成長株投資法』を読んで今後勉強すべきこと

『ミネルヴィニの成長株投資法』を読んで、高成長株に投資する方法を学ぶことができました。

他にも成長株について学びたいと思いました。

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グロース株投資の手法であるCANSLIMで知られるウィルアム・J・オニールの書である『オニールの成長株発掘法』を読んでみます。

まとめ

『ミネルヴィニの成長株投資法』を書評・要約のようにまとまっていないかも知れませんがご紹介させていただきました。

投資をしていくためには、まだまだトレーニングが必要ではありますが、少しずつ実践していこうと思います。

より優れた投資家になるために、色々な本を読んでみたいと思います。