妊娠3ヶ月目(8〜11週)は、赤ちゃんが胎芽から胎児と呼ばれる段階になり、11週の終わりにはすべての器官が出来上がる重要な時期になります。
お母さんのお腹の外見上はまだ変化は見られませんが、最もつわりが厳しい時期で、乳房が張ったり黒ずんだり、おりものが増えるなどの内面の変化が起こります。
変化に対応していくために、この時期にお母さんがすることをまとめさせていただきました。
目次
食事について

妊娠3ヶ月目は、つわりを軸に、少しずつ体に変化が生じてきます。
そのため、戸惑いや不安も生じやすいときです。
以下の対策を実施し、まずは体の中から対策しましょう。
- つわり対策
- 便秘対策
- 酒・薬
つわり対策
つわりが辛い時期なので、食べたい時に食べられるものを食べたいだけOKです。
しかし、体の器官形成をする時期になり、栄養バランスには気を付けたいところです。
つわりがひどく、栄養バランスなど考えることができない状態ですので、サプリメントに少し頼ってみるのが良いでしょう。
特に体の形成に重要な葉酸サプリが重要になり、葉酸サプリの補助成分が豊富なものを摂取して、ビタミンなどの栄養にも配慮しましょう。
また、血液量も少しずつ増加してきますので、脱水には特に気を付けましょう。
また、1週間以上食事を取れない・水も吐いてしまう場合は、点滴治療などが必要になるので、産婦人科にすぐ相談しましょう。
便秘対策
子宮の変化に伴って、ホルモンの影響・子宮の膨らみによる圧力で便秘になりがちになります。
そのため、食物繊維を多く含んだ、芋類・きのこ類などをしっかりとるようにしましょう。
食物繊維を1日20〜25g摂取することが目安とされています。
つわり時はしっかりとした食事から摂取することが難しいですが、おやつ程度のものから、食物繊維が多いものを意識的に食べることできます。
酒・薬
赤ちゃんへのアルコールの影響を与える可能性があるので、禁酒をした方が無難です。
上述しましたが、体の器官形成をする時期になります。
市販の薬などは医師に相談して摂取することが望ましいです。
仕事について

妊娠3ヶ月は超音波検査で赤ちゃんが確認することができて、出産予定日が決まる時期です。
職場に妊娠を告げるタイミングとして、このタイミングで報告するか、安定期である5ヶ月まで待つか、悩ましいと思います。
つわりがひどく仕事中に席を外してしまうことが多い人は、このタイミングで報告することになります。
職場に配慮してもらう必要がある場合は、主治医から「母性健康管理指導事項連絡カード」を出してもらえるように相談してみましょう。
女性労働者から「母健連絡カード」が提出された場合、事業主の方は「母健連絡カード」の記載内容に応じた適切な措置を講じる必要があります。
手続き関係について

出産予定日が定まった段階で、主治医から母子健康手帳の交付に必要な書類が渡されます。
それを持って住んでいる自治体の役所等で、母子健康手帳の交付をしましょう。
母子健康手帳は、妊婦検診の記録以外にも、自治体で受けた「パパママ学級」の受講状況・出産後の子どもの予防接種なども記録されます。
母子健康手帳は、外出時にも常に携帯するようにすることを忘れないようにしましょう。
母子健康手帳の交付に伴い、妊婦検診の費用の助成が受けられる「妊婦健康診査受診票」も交付されます。
まとめ
妊娠3ヶ月目(8〜11週)にお母さんがすることをまとめさせていただきました。
つわりが辛い時期ですが、ここを乗り越えればお腹が大きくなってくるまでの間は比較的楽に過ごせるようになります。
この時期は心も体も不安定になりますので、無理はせず、負担を減らしていきましょう。
次の妊娠4ヶ月目(12〜15週)では、少しずつ心身に安定感が出てきますので、この山場を越えていきましょう。







