起業・独立するための勉強をするために、たくさんの本を読んで勉強しています。
『社会起業家になる方法』を読んでいるだけでは記憶になかなか残りにくいため、インプットした知識を整理して、
- 「読んで勉強になったこと」
- 「理解が及ばず、さらに勉強をしなくてはいけないこと」
を感じたままに書き留めています。
とても勉強になりましたので、書評・要約のようにまとまっていないかも知れませんがご紹介いたします。
目次
『社会起業家になる方法』とは?
| 読みやすさ | |
|---|---|
| 専門性 | |
| 役立ち度 |
- 著者:
- 出版社:アスペクト
- 発売日:2009/2/25
- ページ数:256ページ
【目次】
- Section1 社会起業家とは何か?
- Section2 若者と地元企業をつなぎ、若者が地域で挑戦できる街づくりを実践―G‐net・秋元祥治
- Section3 会津の伝統工芸を、若者たちの手で守り、生かす道をつくる―明天・貝沼航
- Section4 漫画家を志す若者に格安住宅を提供、若者たちの就業問題の解決に挑む―コトバノアトリエ・山本繁
- Section5 日本の農業の危機を憂う若者たちが農業の新しい形をめざす―オリザ・浅井雄一郎/小平勘太
- Section6 着メロのダウンロードで寄付するモデルを実現した「週末社会起業家」集団―音の羽根・馬渡徹郎
- Section7 保険証を持たないニート・フリーターも利用できる「ワンコイン健診ショップ」をオープン―ケアプロ・川添高志
- Section8 シンクタンク・ソフィアバンク代表、田坂広志氏に聞く、社会起業家というムーヴメントの意味
- Section9 社会起業家になるための7つのポイント
『社会起業家になる方法』は、ハウツー本ではなく、社会起業家と呼ばれる人たちを通じて、新たな生き方・働き方を紹介する本です。
世の中を変えるためにひたむきに事業に取り組むその社会起業家たちの最新のビジネスモデルが記載されています。
6つのケースを通じて、なぜ社会貢献を仕事にしたいと考えたのか、実際のところ社会貢献が本当に事業として成り立つのか、といった問題にまで深く踏み込んで紹介しようと試みられています。
『社会起業家になる方法』を読んで勉強になったこと

社会起業家とは、社会が抱える様々な課題の解決のために、事業として取り組んでいる人たちのことです。
普段の生活の中でふと気付いた小さな疑問から、「少子化問題・環境問題・まちづくり・教育・保険・医療・福祉・貧困者救済」などの幅広い社会課題に取り組もうと起業する20・30代の若者が増えています。
社会起業家のことを「ソーシャル・アントレプレナー」と呼ばれることもあり、運営する組織を「社会的起業」「ソーシャルベンチャー」と呼ばれています。
経済産業省の発足した「ソーシャルビジネス研究会」では、「ソーシャルビジネス」と表現され、次の要素が明記されています。
- 社会性:現在、解決が求められる社会的課題に取り組むことを事業活動のミッションとすること
- 事業性:ミッションをビジネスの形に表し、継続的に事業活動を進めていくこと
- 革新的:新しい社会的商品・サービスや、それを提供するための仕組みを開発したり、活用したりすること。また、その活動が社会に広がることを通して新しい社会的価値を創出すること
最大の特徴は、ボランティアではなく、収益を上げながら社会貢献に取り組んでいるということです。
社会起業家になるための7つのポイントも記載されています。
- 社会起業家のもとで修行する
- ITリテラシーを磨く
- 経営ノウハウを学ぶ
- どこからでもいいからネットワークに入る
- 相談できる指導者を持つ
- へこまない精神力
- 無謀ほどの行動力と志を持つ
しかし、社会貢献で生計を立てていけるロールモデルが確立されていないため、6組の若手起業家が紹介されています。
- ①NPO法人G-net
- ②株式会社明面
- ③NPOコトバノアトリエ
- ④オリザ合同会社
- ⑤NPO法人音の羽根
- ⑥ケアプロ株式会社
①NPO法人G-net
NPO法人G-netは岐阜県岐阜市にあり、「街おこし」をテーマに全国の若者が岐阜で働きたいと思える魅力のある街にすることを目指しています。
地域活性化のポイントを「人」だとして、インターンシップなどの人づくりに軸を据えています。
「ホンキ系インターンシップ」は経産省が進める「チャレンジ・コミュニティ創生プロジェクト」として採択されるなどの成果をあげています。
②株式会社明面
株式会社明面は福島県会津若松市にあり、会津の伝統工芸を守るため、会津の地域活性化のプロデュースを行うベンチャー企業です。
若者と後継者難の職人をつなぐ「芸術系まちづくりインターンシップ」など、会津漆喰の職人と全国のデザイナーと手を組み、商品開発・販路開拓を行うプロジェクトなど多岐にわたる事業を手がけています。
③NPOコトバノアトリエ
NPOコトバノアトリエは東京豊島区にあり、フリーター・ニート・引きこもりといった若者たちの就業問題を支援するNPOです。
漫画家デビューを目指す全国の若者に格安の住居を提供する「トキワ荘プロジェクト」、ニートに必要な情報を提供するインターネットラジオ「オールニートニッポン」の2つが主な事業です。
トキワ荘プロジェクトで、収益の8割を占めているが、90%の入居率が損益分岐点となっているなど、経営の難しさもみることができます。
④オリザ合同会社
オリザ合同会社は三重県津市にあり、日本の農業を変革し、高収益事業に変えるビジネスモデルを構築することを目的にしています。
品種改良を行い、「うまトマト」「うまキャベツ」などの「うま野菜」、妊婦や子どもに安心して食べさせることができる「べじちる」を全国に普及させようとしています。
⑤NPO法人音の羽根
NPO法人音の羽根は東京都渋谷区にあり、携帯サイトから対象の「着メロ」をダウンロードするとその購入額の一部が所定の団体に寄付される着メロダウンロードチャリティーシステムを手がけています。
赤い羽根共同募金の音楽版で、ユニセフ・自然保護団体・身体障害者支援団体に寄付されます。
USENやmusic.jpなどの社員からなり、平日は本業に勤しみ、平日の夜や週末に社会貢献をする「週末社会起業家」として活動しています。
⑥ケアプロ株式会社
ケアプロ株式会社は東京新宿区にあり、保険証を持たないニート・フリーターも利用できる「ワンコイン検診ショップ」を経営しています。
低価格で気軽に血糖値や中性脂肪などの健診メニューを各500円、全メニュー1500円で受けることができます。
『社会起業家になる方法』を読んで今後勉強すべきこと

『社会起業家になる方法』を読んで、起業のことについてもっと学ばなければと思いました。
まず、プライベートカンパニーに焦点が当てられた『サラリーマンこそプライベートカンパニーをつくりなさい』を読みたいと思います。
また、起業することに対して勉強不足であるので、金持ち父さん貧乏父さんシリーズの『金持ち父さんの起業する前に読む本』を読んでみます。
まとめ
『社会起業家になる方法』について書評・要約のようにまとまっていないかも知れませんがご紹介させていただきました。
起業をしていくためには、まだまだ知識が必要ではありますが、少しずつ実践していこうと思います。
より優れた事業を立ち上げられるようになるために、色々な本を読んでみたいと思います。








