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『新高値ブレイクの成長株投資法』を読んだ感想・勉強になった内容をまとめてみた!

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投資の勉強をするために、たくさんの本を読んで勉強しています。

『新高値ブレイクの成長株投資法』を読んでいるだけでは記憶になかなか残りにくいため、インプットした知識を整理して、

  • 「読んで勉強になったこと」
  • 「理解が及ばず、さらに勉強をしなくてはいけないこと」

を感じたままに書き留めています。

とても勉強になりましたので、書評・要約のようにまとまっていないかも知れませんがご紹介いたします。

目次

『新高値ブレイクの成長株投資法』とは?

読みやすさ
専門性
役立ち度
  • 著者ふりーパパ (著)・DUKE。 (著)
  • 出版社:パンローリング株式会社
  • 発売日:2018/11/18
  • ページ数:401ページ

【目次】

第1部 DUKE。の過去の大化け株分析

  • 第1章 過去の事例から10倍株の投資戦略を考える
  • 第2章 テーマ別に見るアベノミクス相場のテンバガー銘柄

第2部 ふりーパパが教える、高確率で大きく伸びる成長株の発掘法

  • 第1章 成長株投資を学ぶ準備について
  • 第2章 投資環境の変動と見極め方
  • 第3章 成長株投資の銘柄選択法
  • 第4章 成長株のボックス売買法
  • 第5章 個人投資家が投資家として知るべきこと

『新高値ブレイクの成長株投資法』は、2部構成に分かれて、p171まではDUKE。氏が担当する第1部、それ以降のp401までがふりーパパ氏が担当する第2部です。

両著者は、ウィリアム・オニール氏の提唱する「オニール式成長株投資法」を踏襲しつつ、「新高値」から投資対象銘柄を発掘するして、大きく値上がりしていく成長株に投資をして、資産を効率的に大きく増やす手法を用いています。

DUKE。氏は、個人投資家に役立つ情報発信を目指して、ツイッターやブログを更新しており、著書に『1勝4敗でもしっかり儲ける新高値ブレイク投資術』などがあります。

ふりーパパは、2010年から「ふりーパパ投資塾」を開塾して、個人投資家を対象に成長株の投資手法を広めており、著書に『株は新高値で買いなさい! 今日から始める成長株投資』などがあります。

『新高値ブレイクの成長株投資法』を読んで勉強になったこと

『新高値ブレイクの成長株投資法』では「新高値」を使った成長株への投資が勧められています。

ファンダメンタル分析を用いると長期投資になってしまう点を克服する形で、高値を用いることで「投資の時間効率」が格段に向上させます。

業績を大きく変えるような「何らかの事象が起こっていること」を察知しやすいというメリットも「新高値」を使った成長株投資にはあるのです。

章ごとに、重要な箇所をまとめさせていただきます。

第1部 DUKE。の過去の大化け株分析

第1部は、DUKE。氏の「過去の大化け株分析」です。

テンバガー(10倍株)銘柄について、アベノミクス相場、2012年11月15日〜2017年12月31日の間のデータを用いて分析されています。

テンバガー(10倍株)銘柄は237銘柄あり、全体約3700銘柄の約6%に該当します。

第1章 過去の事例から10倍株の投資戦略を考える

第1章では、アベノミクス相場の期間に焦点を当て、「この大相場でどのような銘柄が大きく上昇したのか」を、「業種・時間効率・上昇率・時価総額の4つのキーワードで解説しています。

テンバガーを達成した銘柄には業種によって偏りがあります。

  1. 情報・通信業:25.3%(出前館・ガンホーなど)
  2. サービス業 :19.0%(ディップ・リログループなど)
  3. 小売業   :8.00%(セリア・ノジマなど)

10倍株に達成するのに要した業種別平均日数から、時間効率の良い分野には別の偏りがあります。

  1. 金属製品      :263日(菊池製作所263日)
  2. 医薬品       :592日(デ・ウエスタン・セラピテクス研究所158日・そーせいグループ717日など)
  3. 証券・証券先物取引業:736日
  4. 情報・通信業    :770日
  5. 食料品       :779日(ユーグレナなど)

さらに10倍にとどまらず、20倍株にもなって株がある業種が5つもあります。

  • 卸売業       :24.7倍(ペッパーフードサービス86倍・日本ライフライン49倍)
  • 証券・商品先物取引業:24.0倍
  • 医薬品       :21.5倍
  • 機械        :20.1倍
  • 情報・通信業    :20.0倍

237銘柄のうち時価総額200億円未満が219銘柄もあり、時価総額が小さい方がテンバガーになりやすい傾向です。

著者は、これらの情報からテンバガー銘柄を効率的につかむためには、以下の2点を踏まえて投資を行う必要があるとまとめています。

  • 時価総額は200億円未満の小型株
  • 業種は情報・通信業、サービス業、小売業

第2章 テーマ別に見るアベノミクス相場のテンバガー銘柄

「過去の事例を知ることは将来の銘柄選びの役に立つ」という観点から、8つのテーマに絞って大化け株の事例集が開設されています。

  1. 新商品
  2. 新技術
  3. ブロックチェーン・仮想通貨
  4. サイバーセキュリティ
  5. 秋元銘柄
  6. ゲーム
  7. 人手不足関連
  8. M&A・事業承継

各分野において、過去のニュース・出来事と株価がどのように動いたかが記載されています。

「新技術」では、米国のガートナー社が提唱するハイプ・サイクルという考え方を紹介されています。

テクノロジーのライフサイクルを5つのフェイズに分かれており、株価の動きの参考にします。

「ブロックチェーン・仮想通貨」では、株とは違って、BCC(ビットコネクト)の暴落についてなどについても記載されています。

第2部 ふりーパパが教える、高確率で大きく伸びる成長株の発掘法

第2部は、ふりーパパ氏の「成長株の発掘&売買法」が紹介されています。

「新高値」を突破した銘柄の株価が、その後も大きく伸びていく可能性が高いかファンダメンタルを確認して、「新高値」を突破した銘柄に集中投資していく手法です。

株式市場全体の動きを把握する方法・投資家の心構えなどの話なども記載されています。

第1章 成長株投資を学ぶ準備について

投資を学ぶ前に自分の性格診断などを用いて、行動パターンを予測します。

投資は、年間トータルで儲けることにこだわる必要があると著者は説明しています。

また、オニールの成長株投資理論である「CANSLIM」について触れられていました。

  • C = Current  Quarterly Earnings:直近四半期の経常利益の増加
  • A = Annual  Earnings Increase:年間の経常利益の増加
  • N = New Products New Management  New HIghts:新製品・新サービス・新陣営・新高値
  • S = Supply and Demand:株式の需要と供給
  • L = Leader or Laggard:主導株か出遅れ株か
  • I = Institutional Sponsorship:機関投資家の保有
  • M = Market Direction:株式市場全体の方向性

C:直近四半期の経常利益伸び率が20〜30%以上あるか

A:年間の形状利益伸び率20〜30%以上あるか

N: 新商品・新サービス・新経営陣・新高値などの材料があるか

S:公募増資・自社株買いに注目する

L:株式市場全体・同業種をアウトパフォームしているか

I:機関投資家がどれくらい保有しているか

M:ブルマーケットであるか

第2章 投資環境の変動と見極め方

株価指数は景気に先行するため、長期の景気変動・金融政策などにも注目します。

アベノミクスによる異次元の金融緩和・マイナス金利・消費税など様々な金融政策がとられており、株価に与える影響を考えなければなりません。

ドル円も日経平均に大きな影響を与え、ドル円と強い相関関係があり、購買力平価なども参考にします。

第3章 成長株投資の銘柄選択法

成長株式投資の銘柄選定法は、「CANSLIM」の「N:新高値」に注目した手法が紹介されています。

4つのステップで選びます。

  1. ステップ1:新高値をつけた銘柄を抽出
  2. ステップ2:新高値銘柄のテクニカルを確認
  3. ステップ3:新高値銘柄のファンダメンタルを確認
  4. ステップ4:目標株価を考慮する

ステップ1では、スクリニーングを行い、新高値をつけた銘柄から、出来高が100千株以上のものだけを用います。

ステップ2では、出来高を伴った新高値更新がされているか・日経平均と比べて強いかを確認します。

ステップ3では、四季報を用いて、業績予想・コメント欄・機関投資家の動きを確認する。

ステップ4では、「目標株価=来季予想経常利益×経常利益倍率÷発行済み株数」で計算でき、目標株価がどんどん情報修正されていくか・目標株価との乖離を確認します。

第4章 成長株のボックス売買法

ボックス売買法とは、新高値をつけてからの短期的な3段上げを狙って投資をします。

短期的(3〜6ヶ月)な上げは3段上げまでが多いです。

  • 新ボックス圏①:新高値から10〜20%上昇
  • 新ボックス圏②;新高値から30〜60%上昇
  • 新ボックス圏③:新高値から70〜100%上昇

利食い・損切りは、短期の場合はボックスの下割れ時に実施し、中長期ではトレンドライン割れで実施します。

引用:楽天証券

ボックス圏を確認するために、PFチャート(ポイント&フィギュアチャート)を用いることを勧めています。

第5章 個人投資家が投資家として知るべきこと

最後に著者の考えが多くまとめられています。

  • 株式投資を始める前の心得 9箇条
  • お金の話 9箇条
  • 投資対象である会社を知る 3箇条
  • 己を知る 3箇条
  • 投資家としての心構え 15箇条
  • 投資に対する考え方の話 27箇条
  • 投資の実践の考え方 28箇条

『新高値ブレイクの成長株投資法』を読んで今後勉強すべきこと

『新高値ブレイクの成長株投資法』は、オニールの成長株投資理論である「CANSLIM」を踏襲していると紹介されています。

しかし、オニールについてそこまで触れられておらず、今一度オニールの本を読んでみたいと思いました。

オニールの考えを用いたトレード方法が理解できる『オニールの相場師養成講座』を読んでみます。

CANSLIMが分かる『オニールの相場師養成講座』で学んだ内容まとめ!投資の勉強をするために、たくさんの本を読んで勉強しています。 『オニールの相場師養成講座』を読んでいるだけでは記憶になかなか残りに...

また、本書の中で多くの書籍が紹介されておりましたので、それらの本を読んでみたいと思いました。

ボックス売買法にて、新高値の3段上げを利用する方法は、『私は株で200万ドル儲けた』という書籍を踏襲しているようですので、その本を読んでみます。

ボックス圏の確認のため、PFチャート(ポイント&フィギュアチャート)を用いることを勧めており、PFちゃーとについて勉強したいと思いました。

本書の中では、『株の買い場・売り場をキャッチして資金を3倍に増やすPF投資法』・『最強のポイントアンドフィギュア分析』が紹介されていたので、読んでみます。

まとめ

『新高値ブレイクの成長株投資法』を書評・要約のようにまとまっていないかも知れませんがご紹介させていただきました。

投資をしていくためには、まだまだトレーニングが必要ではありますが、少しずつ実践していこうと思います。

より優れた投資家になるために、色々な本を読んでみたいと思います。