子育てをするために、たくさんの本を読んで勉強しています。
『一流の育て方』を読んでいるだけでは記憶になかなか残りにくいため、インプットした知識を整理して、
- 「読んで勉強になったこと」
- 「理解が及ばず、さらに勉強をしなくてはいけないこと」
を感じたままに書き留めています。
とても勉強になりましたので、書評・要約のようにまとまっていないかも知れませんがご紹介いたします。
目次
『一流の育て方』とは?
| 読みやすさ | |
|---|---|
| 専門性 | |
| 役立ち度 |
- 著者:ムーギー・キム、ミセス・パンプキン
- 出版社:ダイヤモンド者
- 発売日:2016/2/19
- ページ数:352ページ
【目次】
- 第1章:「主体性」を最大伸ばす
- 第2章:「視野」を広げ、天職に導く
- 第3章:やり抜く力「グリット」を育む
- 第4章:一流の「コミニュケーション能力」を磨く
- 第5章:これで自分から「勉強」するようになる
- 第6章:「勉強以外の勉強」をさせる
- 第7章:「無償の愛情」を感じさせる
『一流の育て方』は、子供のリーダーシップ育成のための「親の教科書」として、韓国語・中国語・タイ語・ベトナム語等に翻訳されるなどグローバルに評価されている本になります。
一流の定義として、「高学歴・偏差値が高いだけの人」ではなく、「主体的に決断を下していき、周囲の信望を得て自己実現ができるリーダー」です。
このリーダーシップを育成するための7大方針55ヶ条が紹介されています。
本書が最も特筆すべき点は、200人を超える東大・京大・早慶を中心とした学生の中で、学生次第に突出したリーダシップを発揮してさまざまなグローバル企業に進んだ学生に、両親に教育を振り返って感謝している点・直してほしかった点のアンケート結果が紹介されています。
著者は、大ベストセラー『最強の育て方:世界中の上司に怒られ、凄過ぎる部下・同僚に学んだ77の教訓』『世界中のエリートの働き方を1冊にまとめてみた』の著者であり、東洋経済オンライン「グローバルエリートは見た! 」は年間3000万PVを集める大人気コラムを執筆されている「ムーギー・キム氏」。
そして4人の子がグローバルに活躍するプロフェッショナルに成長した家庭の母であり、東洋経済オンライン「ミセス・パンプキンの人生相談室」では膨大な数の育児相談している「ミセス・パンプキン氏」。
『一流の育て方』を読んで勉強になったこと

『一流の育て方』では、リーダーシップを育成するための7大方針55ヶ条が紹介されています。
- 「主体性」を最大限に伸ばす。
⒈自由を与え、自分を探させる
⒉子供に目標を設定されよう
⒊進路に関し、子どもの意思を尊重せよ
⒋自主性を尊重しても、アドバイスは十分与える
⒌選択肢を示し、最終選択は子どもに任せよ
⒍過保護に育てない
⒎個性を尊重する
⒏「人に迷惑かけるな」よりも「役にたて」
⒐「小さいこと」から自信をつけさせる - 「視野」を広げ、天職に導く
10.視野を広げ、知的好奇心を刺激する
11.読書で知見を広め、学習習慣を身につける
12.好きな本で読書を習慣化させる
13.世界に視野を広げる
14.自分から興味を持ったことを応援する
15.才能の種を見つけて原石を磨く - やり抜く力「グリット」を育む
16.モチベーションを上げる秘訣は「挑戦させる」こと
17.子どもの応援団になる
18.子どもに期待を伝える
19.「本気」を確かめて投資する
20.真剣にならなければ叱る
21.途中で簡単にやめさせない
22.「失敗を乗り越える強さ」を身につけさせる - 一流の「コミュニケーション能力」を磨く
23.「社交の場」に参加させる
24.「書く習慣」を身につけさせる
25.外国語教育は幼少期から慣れさせる
26.小さいころから「何でも話せる相手」になる
27.子どもと積極的に議論せよ
28.親の価値観を押しつけない
29.感情的にならず、理由をしっかりと伝えて叱る
30.感謝することの大切さを教える
31.相手の立場に立って考える癖をつけさせる
32.動物を通じて思いやりの心を育む - これで自分から「勉強」するようになる
33.勉強を強制しない
34.幼少期に「学習習慣」を贈る
35.楽しく思考力を伸ばす
36.勉強の「メリット」を教える
37.教育環境で子どもは決まる
38.勉強での「競争意識」を育む
39.「報酬」を与えて勉強させてもいい?
40.結果重視vsプロセス重視
41.とりあえず大学には進学させるべきか?
42.勉強至上主義で育たない - 「勉強以外の勉強」をさせる
43.自制心と他者への配慮をしつける
44.まっとうな金銭感覚を身につけさせる
45.教養と感受性を身につけさせる
46.「役割分担」でしつけをする
47.親の会話が、子供の人間性をかたちづくる
48.子どもは親の真似をする - 「無償の愛情」を感じさせる
49.プラス思考で、明るくおおらかに育てる
50.父母間での「けなし合い」は絶対にダメ
51.他の子どもと比べない
52.「正しいほめ方」で伸ばす
53.子どもの非行には執念で向き合う
54.信頼で子どもを包む
55.無償の愛を注ぐ
これら全ての項目で学生の意見も添えられ解説されており、多くの点が参考になりました。
また、各章の後にポイントが質問形式でまとめてあり、重要なポイント漏らすことなく読み進めることができます。
それら全てを列挙すると膨大になってしまいますので、特に参考になったことを3点で選んでみました。
- 20.真剣にならなければ叱る
- 23.「社交の場」に参加させる
- 35.楽しく思考力を伸ばす
20.真剣にならなければ叱る
子供の自由を尊重して、決定権を与えるなどして主体性を伸ばすことが大事だと、様々な本で言われています。
しかし、それらには「真剣さ」が求められ、怠け癖は大きな影響を及ぼします。
一生懸命努力する姿勢を子供に求めなければならない一方、努力している姿を応援しなければなりません。
「怠けたときに叱ってくれたことを感謝している」というアンケート結果も紹介されています。
「叱る」と「怒る」を履き違えないように、真剣に子供と向き合おうと思いました。
23.「社交の場」に参加させる
「社交の場」といっても、「習い事」「親の客人」などを指しています。
そのような社交の場を与えて、子ども同士の接点・子どもと大人たちとの接点をたくさん与えることが重要です。
例外はありますが、人見知り・物怖じなどの閉鎖的な心の持ち様の原因は親にあると著者は言います。
「もっと見知らぬ人との交流の場を与えて欲しかったこと」というアンケート結果も紹介されています。
自宅で読書をするなど内向性を育てつつ、外との繋がりを幼少期から確保しなければと思いました。
35.楽しく思考力を伸ばす
子どもを面白い質問で不思議がらせて自分で考える楽しさを教えることが重要です。
「なぜ」を問いかけ続けることで、子どもに考える習慣をつけさせることが狙いです。
答えを与えず、その道のりを示す姿勢が大事なのかもしれません。
ここで大事なのは、幼児語で話しかけるのではなく1人の人格者として扱うことを、合わせて重視されています。
「一流の育て方」を読んで今後勉強すべきこと

『一流の育て方』を読んでいると、「学力の経済学」が紹介されています。
『一流の育て方』を教育経済学者の中室牧子氏が絶賛していると分かり、帯にも「中室牧子氏絶賛!どうやって子どもをやる気にさせるのか、その明快な答えがここにある」と記載されています。
中室氏は、「自制心・やり抜く力」の重要性を説いており、一流の育て方の中でもそれらの解説があるようなので、読んでみることにしました。
また、非認知能力について紹介された中で「GRIT」という言葉が出てきました。
これについても、書籍を本屋で見た記憶があります。
GRITについては、FacebookのCEOマーク・ザッカーバーグ氏が成功の鍵の一つとして挙げるなど、注目されている能力になります。
子どものためではありますが、自分のためにも一読して見ようと思います。
まとめ
『一流の育て方』を書評・要約のようにまとまっていないかも知れませんがご紹介させていただきました。
200人を超える学生のアンケート結果に基づいて説明されると説得力を感じました。
また、著者の経験談などもとても参考になる話があり、著者の他の本も気になりました。
ムーギー・キム氏は、多くのビジネス書の著者であり、「働き方」「エリート」に関する本がありましたので、読んでみたいと思います。
読みたい本がいっぱいあって、時間が足りなくて困ってますが、1冊ずつ読み進めたいと思います。











