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『板読みデイトレード術』を読んだ感想・勉強になった内容をまとめてみた!

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投資の勉強をするために、たくさんの本を読んで勉強しています。

『板読みデイトレード術』を読んでいるだけでは記憶になかなか残りにくいため、インプットした知識を整理して、

  • 「読んで勉強になったこと」
  • 「理解が及ばず、さらに勉強をしなくてはいけないこと」

を感じたままに書き留めています。

とても勉強になりましたので、書評・要約のようにまとまっていないかも知れませんがご紹介いたします。

目次

『板読みデイトレード術』とは?

読みやすさ
専門性
役立ち度
  • 著者けむ。
  • 出版社:パンローリング株式会社
  • 発売日:2010/4/17
  • ページ数:272ページ

【目次】

  • 第1章:なぜ、あなたは負けてしまうのか?
  • 第2章:どうすれば勝てるようになるのか?
  • 第3章:あなたのゴールはどこですか?
  • 第4章:板読みデイトレードの基礎知識
  • 第5章:板読みデイトレードの手法紹介
  • 第6章:小技紹介
  • 第7章:実際のトレード紹介

『板読みデイトレード術』は、株式売買で使用される「板」を用いてデイトレードをする方法がまとめられた1冊です。

技術だけではなく、「板読み=心理読み」の視点に立って、板の読み方や考え方だけではなく、もっと根本的な部分にあたる「負ける人の思考法」「勝つための思考法」についても解説されています。

勝ち組5%と言われるトレードの世界において、「自分の頭で考えること」が大事だと一貫して説かれています。

『板読みデイトレード術』を読んで勉強になったこと

『板読みデイトレード術』は、デイトレードにおける板読みのテクニックを学ぶことができるだけではなく、メンタル管理などの板読み以外の知識を学ぶこともできます。

実践的な内容を知ることができる数少ない1冊だと思います。

章ごとに重要だと思ったところをまとめます。

第1章 なぜ、あなたは負けてしまうのか?

【第1章の小見出し】

  1. 根拠のない自信に満ち満ちてはいませんか?
  2. 自分が見えていないものを、見ようとしていますか?
  3. 勝ったのは自分の実力、負けたのは〇〇のせいにしていませんか?
  4. 絶対と言えるようなことなど、そんなにありふれているものでしょうか?
  5. 確信を持つのが早すぎませんか?
  6. 自分はツキがないほうだと思っていませんか?
  7. 「今日は〇〇しか勝てなかった」とよくぼやいていませんか?
  8. マイルールという言葉を容易に使っていませんか?
  9. ないものねだりばかりしていませんか?
  10. 身近な人が負けたのを見て、ほっとしていませんか?
  11. 「コツコツやれば勝てる」。やってもいないのにそう思っていませんか?

第1章では、負ける人に共通している思考法が取り上げられています。

基本となる考え方がしっかりしていないと、ずっと勝ち続けるのは不可能です。

「戦略をどう実行するべきか」という行動指針を事前に具体的に練っておく必要があります。

しかし、自分の想定だけで相場が動いているわけではないことを理解して、負けの理由を考え続けなければなりません。

自分への過信・臆病な面をフラットにして自分の実力を正しく判断することで、修正すべき点を洗い出して、変化する相場に柔軟に対応することができます。

第2章 どうすれば勝てるようになるのか?

【第2章の小見出し】

  1. 自分の考え、取引に一貫性をもたせる
  2. 自己満足的な数字にこだわらない
  3. 相対的な考え方を養う
  4. 大衆心理を理解する
  5. ノートを取ることで安心しない
  6. 確率と統計を履き違えない
  7. 人の考えを模倣しただけで学習したと勘違いしない〜模倣と学習について〜
  8. 負けたけど納得のいくトレードがどのくらいあるか考えてみる
  9. ナンピンが悪手な理由を考えてみる
  10. 1万円の価値は、いつも同じである
  11. 得意パターンを作り出す
  12. 取得単価を気にしない
  13. 変化に対応する力を身につける

第2章では、勝てる人に共通している思考法が取り上げられています。

「取引に一貫性を持つ・自己満足に陥らない・大衆心理を理解する」など、自分について客観的な視点を持てることが重要だと思いました。

過去に縛られたり、他人を模倣したりすることなく、「自分で考える」ことができます。

第3章 あなたのゴールはどこですか?

【第3章の小見出し】

  1. 取るべきリスクの大きさは適切か?〜破産リスクについて〜
  2. 取るべきリスクの大きさは適切か?〜生活としての基盤と人生プランについて〜
  3. 取るべきリスクの大きさは適切か?〜成長機会について〜
  4. 将来のトレードスタイルに向けて
  5. 資産管理

第3章では、デイトレードの損益目標をおく場合、リスクをどう取るべきかが記載されています。

「破産するまでの試行回数」「生活防衛資金との兼ね合い」などのリスク条件で、目標が決まってきます。

設定した目標に対して、適した銘柄・取引スタイルであるかも考えなければなりません。

銘柄は以下に分類されます。

  1. 板、出来高ともに十分で比較的ボラティリティの小さい大型銘柄
  2. 材料、テーマなどで一時的な盛り上がりを見せ、板も厚いが、一時的にボリティリティが大きくなっている銘柄
  3. 低位株、低位株など、一時的に盛り上がって出来高とボラティリティが大きくなっている銘柄
  4. 新興市場など、個人投資家に人気の銘柄
  5. 板も出来高も細く、その分値動きが軽い銘柄

投資スタイルは、以下のように分類されます。

  1. 全力分のポジションを一気に取るやり方
  2. 徐々にポジションを形成していくやり方
  3. 銘柄によって入れる資金をコントロールするやり方

第4章 板読みデイトレードの基礎知識

【第4章の小見出し】

  1. 板とは
  2. 基本的な板の見方1〜配置・変化・売買成立・上書きから印象を探る〜
  3. 基本的な板の見方2〜薄い先頭指値は成立しやすい〜
  4. 基本的な板の見方3〜歩み値の見方について〜
  5. 基本的な板の見方4〜腰が据わっているかどうかを見る〜

第4章は、板読みの基礎知識を学ぶことができます。

板とは、現在出ている売買注文を、銘柄、値段ごとにまとめて表示したものです。

また、板読みに欠かせない重要な情報として「歩み値」があり、約定した売買を理解することができます。

【板読みの基本知識】

  • 買い板と売り板の枚数に差がある場合、板の厚い方が優勢な印象を受ける
  • 板に変化があった場合、基本的には板が増えると強く、減ると弱く感じる
  • 実際に売買が成立した場合、アップティックでの売買成立なら買いが優勢、ダウンティックでの売買成立なら売りが優勢
  • アップティックで売買が成立する>買い指値が増える>買い板の方が売り板よりも厚い
    の順で強くなる(買いの場合)
  • 強弱の印象は、後から出た注文で上書きされる
  • 先頭指値の板がほかと比べてかなり薄い場合、その注文はほかと比べかなり成立しやすい
  • 同じ板の変化でも、注文が取り消されたのと、売買が成立したのでは、大きく意味が異なる
  • 成立した枚数が同じ場合、大口注文>小口注文

第5章 板読みデイトレードの手法紹介

【第5章の小見出し】

  1. 見せ板を利用した売買テクニック
  2. 空売りの注文は、消極的な注文
  3. 空売りと現物の売り
  4. 強くないのは弱いということ
  5. 株価の板の厚いほうに動く?
  6. 寄り付き前の成行注文を確認しておく
  7. 売りの出やすい価格、買いの入りやすい価格を意識しておく
  8. 小分けに注文か、まとめて注文か
  9. 自分で相場を冷やさない

第5章は、板読みデイトレードの具体的なテクニックなどの実践的考えが学べます。

  • 見せ板をうまく利用すること
  • 積極的な注文は腰が据わっている可能性が高いが、消極的な注文は腰が据わっていなくすぐに降りてしまう可能性が高い
  • 本来強くなければいけない場面にもかかわらず、買いが入らないということは、一見ニュートラルに見えても弱いといえる
  • 売りと買いの板の厚さが大きく違って、かつその状態で株価が長く均衡している場合は、板の厚い方向に動くことが多い
  • 寄り付き前の成行注文はとにかくさばきたい注文なので、成行の少ない方に動きやすい
  • しこりができたと思われる価格を覚えておくことで、売り・買いの出やすい価格を前もって予測する

などのテクニックがありますが、一番勉強になったのは空売りと現物の売りの違いについてです。

個人はダウンティックにぶつけて良い空売り枚数は一度に50単位までで、続けて売る場合は5分以上の間隔を空けなければいけません。

ディーラーは、空売りをダウンティックにぶつけることはできず、空売りを入れる値段よりも、その日に一度それより低い値段をつけている必要があります。

そのため、ダウンティックの50単位以上の売り注文は実需の売りであるので、大口が降りた可能性があり、下げを加速させやすいなど、売り注文の質を見分けることができます。

第6章 小技紹介

【第6章の小見出し】

  1. 両建て
  2. 余力の繰り越し

第6章では、知っておくといざというときに役に立つ小技を学べます。

両建ては、同じ銘柄の同数の買い・売りポジションを持っておくことです。

両建てを活かせる場面があります。

  • 新規売り建て禁止(売り禁)が入った後でも、空売りと同じように売りから入れる
  • 時間・枚数において空売り規制に引っかからないようにする

また、信用余力は当日建てたポジションの金額だけ消費しますが、両建てをして持ち越した場合、両建てを決済した分については余力が残る「余力の繰り越し」ができます。

両建ての際には、金利・手数料がかかるので、そこは考慮しなければいけません。

第7章 実際のトレード紹介

【第7章の小見出し】

  1. 板読みによるスキャルピング〜ミニッツトレード〜
  2. 心理読みメインのトレード
  3. カット例 その1
  4. カット例 その2

第7章では、著者の取引スタイルを学ぶことができます。

著者の取引スタイルは、板の動きを最重視し、2〜3手先を予想して数十秒〜数分程度で売買が完結するため、「ミニッツトレード」と呼んでいます。

短時間だけではなく、大衆心理を読んで時間軸を長く取る方法もあります。

『板読みデイトレード術』を読んで今後勉強すべきこと

『板読みデイトレード術』を読んで、デイトレードに必要な「板読み」の技術について学べました。

デイトレードに必要な技術・知識は他にもたくさんあり、それを学びたいと思います。

デイトレードのメンタル面の強化のために、『デイトレード マーケットで勝ち続けるための発想術』を読んでみます。

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また、デイトレード時に必要な「出来高」の知識について学べる『出来高・価格分析の完全ガイド』を読んでみます。

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まとめ

『出来高・価格分析の完全ガイド』を書評・要約のようにまとまっていないかも知れませんがご紹介させていただきました。

投資をしていくためには、まだまだトレーニングが必要ではありますが、少しずつ実践していこうと思います。

より優れた投資家になるために、色々な本を読んでみたいと思います。