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『ファンダメンタル投資の教科書』の感想・勉強になった内容まとめ!

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投資の勉強をするために、たくさんの本を読んで勉強しています。

『ファンダメンタル投資の教科書』を読んでいるだけでは記憶になかなか残りにくいため、インプットした知識を整理して、

  • 「読んで勉強になったこと」
  • 「理解が及ばず、さらに勉強をしなくてはいけないこと」

を感じたままに書き留めています。

とても勉強になりましたので、書評・要約のようにまとまっていないかも知れませんがご紹介いたします。

目次

『ファンダメンタル投資の教科書』とは?

読みやすさ
専門性
役立ち度
  • 著者:マックス・ギュンター (著)・林 康史 (翻訳)・石川 由美子 (翻訳)
  • 出版社:ダイヤモンド社
  • 発売日:2019/1/24
  • ページ数:264ページ

【目次】

  • はじめに
  • 改訂版の発行にあたって
  • 序章 「決算書を使った銘柄選び」とは?
  • 第1章 情報満載! 会社四季報を使い倒せ!
  • 第2章 業績をタイムリーに知る!
  • 第3章 決算書に関連した代表的バリュエーション指標
  • 第4章 中長期で狙いたい成長株投資への挑戦
  • 第5章 大失敗しないための買い方・売り方
  • あとがき

個人投資家に大人気ベストセラーの『株を買うなら最低限知っておきたいファンダメンタル投資の教科書』が、事例を最新のものに替えて、昨今の日本株相場に対応した内容にアップデートして、改訂された1冊です。

四季報・決算短信・有価証券報告書などを駆使して、「ファンダメンタル投資」を実施することが学べます。

著者の足立武志さんは、公認会計士で、日々のマーケット情報などをブログで解説さっれていますので、そちらもとても参考になります。

『ファンダメンタル投資』を読むきっかけ

「日本で出版されている本で、ファンダメンタル投資について学べる本は何か?」と、投資の諸先輩方に伺うと、相場の神様であるウォーレン・バフェットさんの本とならび、本書を紹介する人が多くいらっしゃいます。

「ファンダメンタル投資の基礎をこの本で学んだ」と仰る方もおります。

投資について勉強していこうとすると、「会社四季報」は避けて通ることはできません。

2020年夏号を買い、初めての四季報デビューを果たしましたが、四季報を分析をしてみるには、ファンダメンタル投資への理解が不可欠です。

そのため、本書をとり、ファンダメンタル分析の勉強をしたいと思いました。

『ファンダメンタル投資の教科書』を読んで勉強になったこと

『ファンダメンタル投資の教科書』は、決算書を読み込むのに自信のない人でも容易に理解でき、銘柄選びだけではなく「買い方・売り方」も詳細に説明されています。

実際にどこを見たら良いのかわかるように、実際の四季報と損益計算書を用いるなど、初心者にもわかりやすいよう工夫がされています。

章ごとに、特に勉強になったことをまとめさせていただきます。

序章 「決算書を使った銘柄選び」とは?

銘柄選びには3つのステップがあります。

  1. 会社四季報:企業の概況を素早く確認
  2. 決算短信:最新の企業情報・決算書の確認
  3. 有価証券報告書:より詳細な決算書・関連情報の確認

第1章 情報満載! 会社四季報を使い倒せ!

第1章では、「会社四季報」の使い方を学ぶことができます。

成長株・割安株・復活株を会社四季報で見つけることができます。

  • 成長株:売上高・経常利益ともに過去3年増加+当期来期も増加予想
  • 割安株:PBR・PER・配当利回り
  • 復活株:赤字縮小・黒字転換

これらを見つける際に注意が必要なのは、業績予想を使用しているので、過信は禁物だと著者は示しています。

前号の四季報と比較すること、上方修正・下方修正を見極めることもできます。

これらをチェックし、さらに倒産するリスクがないか確認するよう言及しています。

倒産の危険性を測るための7つのチャックポイント

  1. 自己資本比率が低くないか:80%優良、50%合格点、20%危険
  2. 有利子負債が多くないか:現金同等物よりもはるかに多いと危険
  3. 営業キャッシュフローがマイナスになっていないか:2期以上続けてマイナスは危険
  4. 累積損失がないか:利益剰余金のマイナスは危険
  5. 債務超過になっていないか:資産<負債に近づいたら上場廃止もあり危険
  6. 赤字続きでないか:3年以上の赤字は危険
  7. 継続企業の前提に関する重要事象の記載がないか:会社概要に「継続企業の前提に重要事象」「継続企業の疑義注記」の記載は危険

これらの事項を四季報を見ながら精査する必要があります。

会社四季報の大株主一覧には上位10人が掲載されていますが、オーナー・他会社にTOBされて上場廃止になるリスクがないかの確認が必要です。

また、株主の欄には外国人・投信持ち株比率が書いてありますので、これらが増減傾向・保有率によって今後の売買の余地を測ることができます。

第2章 業績をタイムリーに知る!

第2章では、「決算短信」の使い方を学ぶことができます。

決算短信は、3ヶ月に1度の頻度で、企業の決算内容を簡素化されたサマリー情報が速報として開示されるものです。

原則として、決算日から45日以内に開示されます。

会社四季報で見て良い企業だと思っていても、決算短信を見るとイマイチの場合もあります。

できる限り、四季報と照らし合わせながら確認すると良いです。

【決算短信で確認すべき事項】

  • 最新の業績確認:当期の売上・利益と来期予想
  • 経営成績・財政状態の確認:経営成績のコメント
  • 賃借対照表:資産・負債・純資産の中身とバランス
  • 損益計算書:費用・利益・収益の中身とバランス
  • キャッシュフロー計算書:営業CFの増減・投資CFの中身・財務FCの中身
  • セグメント情報:事業・地域・国ごとの売上・利益

第3章 決算書に関連した代表的バリュエーション指標

第3章では、株価指標の使い方を学ぶことができます。

PER(Price Earnings Ratio:株価収益率)は、「PER=株価/1株当たり当期純利益」で算出されます。

投資資金が何年分の投機純利益で回収できるかを表しているため、PER≦20(倍)で割安とされます。

当期純利益は予想値を使うため、企業の成長・衰退により大きく値が変わります。

高PERで割高に見えても、将来大きく成長すると判断されれば買われることも多いです。

また、特別損益などでブレてしまうため、これらを排除した「実質PER」の算出を自らすることが推奨されていました。

PBR(Price Book-value Ratio:株価資産倍率)は、「PER=株価/1株当たり純資産」で算出されます。

残余財産請求権と密接に関係しており、1株残余財産の何倍の水準にあるかを示しています。

PEB≦1の場合、株価よりも現時点で企業を解散したときに株主が受け取ることができる金額が高いことを指すので、割安だと判断されます。

しかし、あくまでも帳簿上の数値であり、実際にそこまで換金価値があるわけではないことに注意が必要です。

PERはフローの指標、PBRはストックの指標として用いられます。

株価指標だけではなく、経営指標であるROE(Return On Equity:自己資本利益率)を利用します。

「ROE=当期純利益/自己資本×100」で算出され、自己資本を元手にいくら利益を稼げているのかを表しています。

ROEが高いほど収益力が高い企業、低ければ収益性が低い企業と評価されます。

自己資本が小さいと高ROEとして算出されてしまいますが、自己資本比率があまりにも小さいと安全面が不安視されます。

株価下落により配当利回りが高まることで、株価の下支え効果を持つので、「配当利回り」も重要な指標の1つになります。

ただし、配当性向が高すぎると減配の可能性もありますので、50%以内であれば危険ではないと判断するようです。

第4章 中長期で狙いたい成長株投資への挑戦

第4章では、「成長株投資」を学ぶことができます。

成長株は1章でも出てきましたが、成長株=売上高・経常利益ともに過去3年増加+当期来期も増加予想です。

将来の状態を折り込みにいくので、予想される期待成長率が鈍化すると株価は一気に下落してしまうので、慎重に成長株選びをする必要があります。

【成長株銘柄選定ポイント】

  • 高成長:売上高・利益が年々増加
  • 高収益力:ROE10%以上・ROA5%以上を以上
  • 将来の成長余地:売上高・総資産が大きすぎない
  • 株価上昇余地:株価が大きく上昇しすぎていない

予想成長率の鈍化に対しても注意を払うため、四半期決算・月次売上高などの鮮度の高い情報を素早く仕入れる必要があります。

第5章 大失敗しないための買い方・売り方

成長株・割安株・復活株に投資をすることで、株投資で大失敗するのが避けられます。

しかし、業績が良いのに株価が下がることがあります。

これは、企業の業績変化を察知するのに、機関投資家よりも個人投資家が時間がかかることに由来していますので、先見性に違いに注意が必要です。

また、需給と供給のバランスで、株価が下がる場合もあります。

【需給供給バランスによる株価低下】

  • 日本経済・世界経済全体の悪化
  • 裁定解消売りによる株価下落圧力
  • 信用取引整理のための売り
  • 株価下落時のパニック売り
  • 単に不人気である

なぜ、株価が低下しているのか内容を把握して、株価のトレンドを見極めながらトレードをすることが必要です。

『ファンダメンタル投資の教科書』を読んで今後勉強すべきこと

『ファンダメンタル投資の教科書』で著者は、会社四季報のバックナンバーを捨てずに取っておいて、過去10年分は最低でも残しておくように勧めています。

過去の企業実績を確認したりするのに役立つからです。

図書館などでバックナンバーを見れるそうですが、気になったときにすぐ見れるようにするためには、手元に残すべきです。

しかし、まだ新参者でバックナンバーがそこまで貯めれてなかったり、本をおく場所がない場合もあります。

そのため、会社四季報オンラインプレミアムプランに入っておくと、過去のデータを全て閲覧することができるので、便利だと勧めています。

毎月5000円ほどかかりますが、便利そうなので入会してみようと思います。

まとめ

『ファンダメンタル投資の教科書』を書評・要約のようにまとまっていないかも知れませんがご紹介させていただきました。

投資をしていくためには、まだまだトレーニングが必要ではありますが、少しずつ実践していこうと思います。

より優れた投資家になるために、色々な本を読んでみたいと思います。

著者の足立さんは本書以外にも有名な本を出版しておりますので、そちらも読んでみたいと思いました。